一粒の麦・・・

Gloria

2013年04月26日 21:29

先日、私たちの大好きな友人が天国に召されました。

彼女と知り合ったのは昨年2012年1月、
1通のCD注文のメールをいただいたのがきっかけでした。

3rdアルバムに収録されている「祈り」の曲に
とても励まされたというメッセージの中で、
彼女自身が末期の癌患者であることを打ち明けてくれたのでした。

私たちには想像もできないような苦しみの中で、
私たちの曲に「力をいただいた」と綴ってくれるメールの内容に
私たちの方がどれだけ慰められ励まされたかしれません。

それから、度々手紙やメールのやりとりをするようになり、
そんな中で「いつか機会があればライブを聞きたい」
という彼女の願いに
「ライブを実現したい!」という思いが、
私たちの内にフツフツと湧いてきました。

全く予想だにしなかったライブが感謝な事に、
不思議なくらいスムーズに展開され、
そしてついに!その願いが叶い昨年の秋、
彼女の住んでいる関西においての
ライブを実現させることができました。

ほんの少しでも何かしら彼女の力になれれば・・・
と思っていた私たちでしたが、
全く逆に彼女から多く与えられ、励まされ、力づけられ、
それは私たちにとってただただ
感謝・感謝!! 涙・涙!! のライブとなりました。

それからすっかり親交を深めた私たちは、
その後もメールのやりとりはもちろん、
これからの計画をたてたりしながら、
また会える日を楽しみにしていました。

そんな矢先、年が明けて
「春には一緒にお花見に行く」という計画を急遽少し早めて、
私たちはお見舞いへ行きました。

以前よりもだいぶ小ちゃくなった彼女は、
苦しそうな中でも相変わらず周りへの気遣いと心配りが素晴らしく、
出来る限りの笑顔で精一杯接してくれました。

「私、頑張るから。また会えるよね?これが最後じゃないよね?」と
涙しながら抱き合ったのが私たちと彼女が会った3回目、
それが最後になってしまいました。

彼女は、とにかくひょうきんでいつも明るく朗らかで
神様の愛にいっぱい満ち溢れ誰に対しても愛情深く、
とても素敵な人でした。

最後まで決してあきらめる事なく、癒されることを信じ祈り続け、
想像を絶するような厳しい治療にも耐え頑張っていた彼女でしたが、
とうとう、4月18日の早朝、
まだ47歳という若さで彼女は天国へ旅立って行きました。

召天式では彼女からの最期のリクエスト曲
「一粒の麦」を演奏させていただきました。
この曲を彼女の為に歌うことになるなんて
全く考えてもみませんでした・・・。

癒されることを願いとしながらも
「主のおことばがこの身になりますように」と
聖書に出てくるマリヤの信仰のように
必死で運命に立ち向おうとしていた彼女の姿は
本当に多くの人たちの励ましや力になり、
これからも生き続ける事でしょう。

私たちにとって、彼女との1年と数ヶ月は
何年も一緒に過ごしたような濃密な時間でした。

彼女と出会わせて下さった神様に心から感謝します。

そして、愛によって彼女が繋いでくれた
多くのステキな人たちとの出会いを
これからもずーっと大切にしたいと思います。

まゆみさん、ありがとう・・・また天国でお逢い出来る日まで・・・

 



『一粒の麦』  http://gloria.ti-da.net/e2550515.html
『祈り』     http://gloria.ti-da.net/e2750467.html

= MySpace 視聴 =
http://www.myspace.com/samnmillagloria1999


関連記事